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防災スタイル:アレルゲンの摂取を減少させるために求められる掃除機の機能


喘息やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど、アレルギーとしては比較的重い症状のものから、花粉症など比較的軽度なものまで、現代日本人はアレルゲン(アレルギー原因物質)に悩まされている。アレルギー症状を発症しないためには原因物質(アレルゲン)を可能な限り摂取しないようにするか、免疫過敏を抑制する投薬などで発症を抑える(緩和させる)などの対策を行う必要がある。

取材レポート「アレルギーなどの原因となる微細なハウスダストを確実に掃除するにはどうしたらよいか」にて、ハウスダストには、アレルゲンが多く含まれ、その除去には定期的で、こまめな清掃が不可欠であるということが案内されていた。今回は、セミナー参加の際に協力をする事になった、寝具に含まれるハウスダスト中のアレルゲン量調査のために行ったダスト採集より得られたレビューも交えてお送りしたい。

今回のダスト採集を行った環境は、ベッドマットの上に薄手の敷き布団、その上にキルティングのシーツをかけてある状態のもの。レビュー用品の撮影台になったり、仮眠用として時には着の身着のままで横になる状態で数ヶ月そのまま使用してしまっていた。実際に、布団用のアタッチメント(ヘッド)を使用して掃除機をかけてみたところ、思いのほか吸引力が強く、シーツを手で押さえながら規定の時間内で吸引を行うのにやや骨が折れた。

左が採取前の空の「クリアビン(床置きタイプで言うところのキャニスター)」。右が採取した布団のゴミ。掃除機をかける前にシーツ面を見てみたところ、表面にはあまりゴミはないように思えたが、思いのほか採取されたように思う。よく見ると、非常に細かい謎の白い粉が溜まっている事がわかる。ちなみに、白い謎粉は、かなり微細な粉塵でパッキンなどのスキマに入り込んでしまうほど。こちらのゴミを採取して、エフシージー総合研究所に発送した。結果に関しては届き次第公表したい。

そのような状態でも、フィルターはほぼ汚れていない状態。サイクロン式は、竜巻状の空気の流れによってゴミを大きさにごとに遠心分離し、ゴミだけをクリアビンに落とし、空気だけを排気として排出する仕組みという事で、その最終段にあるフィルターも原理上必要がないという事だが、スイッチのON/OFF時など風量が安定しない時などに排気に混じってしまうダストもあると言う事でその為のフィルターという事のようだ。

クリアビンを外した状態。パッキンに謎粉が付着 している。クリアビンは完全に分離して水洗い可能と言う事でこういったメンテナンス性も評価できる。バッテリー駆動式で、およそ20分間の駆動時間は十分とは言えないが、ベッドクリーニング、ソファやクルマのシートなど局所を掃除するには妥当な時間で、むしろバッテリー駆動というモバイル性が威力を発揮する。

収拾したダストの発送が終わった後、思い立ってデスク下を通常のヘッド(モーターヘッド)を取り付けた状態で掃除してみた。既に、サイクロン式で「吸込仕事率」が500wの掃除機を所有しているのだが、それ以上に強力な吸引力を発揮し、いままでは吸引しきれなかったカーペットに絡んだ髪の毛や何かの破片など大小さまざまなゴミがどんどん吸引されあっという間にクリアビンがいっぱいになった。また、ベッドクリーニング後の稼働だったので10分弱でバッテリー切れとなってしまった。このようなスペックにより、メインの掃除機としては、駆動時間やクリアビン容量などからも十分とは言えないだろう。メインの掃除機で大部分を掃除した後の細かい(気になった)部分や吸いきれなかったしつこいゴミをスポットで掃除するという用途が適しているように思う。吸引力(掃除力)が強いだけにもったいない気もする。

それ以外の点では、排気のクリーンさも評価ポイントとしてあげられる。今まで使用していたものは、やはり排気に(ホコリっぽく暖かい)嫌な臭いが含まれており、窓を全開、換気扇を回しながらでないと掃除はやりにくかった。しかし、今回は窓を閉め切った状態で使用したにもかかわらず、不快な臭いは感じなかった。「吸込仕事率」としては、今回評価したDC61が100W、今まで使用していた掃除機は500Wと実に5倍の差があるにもかかわらず、ゴミを吸い取る吸引力、言うなれば「掃除力」はむしろDC61の方が確実にあった。クルマで言えば、馬力や排気量が大きいトラックよりも、より小さなスポーツカーがレースで勝利するようなものだろうか?

こちらの図を見た事があるだろうか?一時、ネット上に拡散され、まとめサイトにも引用されている「吸込仕事率」の推移グラフで、「吸引力が落ちない」という理由を「吸込仕事率」が低い状態での横ばいであると主張するものだ。吸引力が落ちないが「吸込仕事率」は低いとする、グラフの上位機種である500W級と、メーカーは異なるが同等性能の掃除機にて実際に掃除を行った際のいわゆる「掃除力」では、「吸込仕事率」が低い機種(DC61)の方が上回ってしまった。

レビューを開始したばかりであり、これらの課題に関して明確な答えは出せない状況であるのが正直なところだが、各メーカーがそれぞれ自社に有利な評価基準を採用するのはユーザにとって混乱の元になるだろう。こちらの「吸込仕事率とは(家電Watchより)」を見ても、上記で述べたいわゆる「掃除力」である、ゴミを吸い込む能力「ダストピックアップ率」で比較すべきではないかという提唱もされている。

セミナー取材によると、こういった吸引したダストの中にアレルゲンとなる物質(ダニやカビ、その他)が含まれるという事だ。花粉の季節では、それらに加えて窓や衣服、髪などに付着した花粉(や他のホコリ)が家の中に持ち込まれる事になる。アレルギー物質(アレルゲン)に曝される(曝露する)事で、一定以上のアレルゲンを摂取した場合に、アレルギー症状を発症してしまうわけなので、屋外ではマスクやゴーグルなどで曝露を防ぎ、屋内ではこまめな掃除によってダストそのものの量を減らす事が重要になる。防災スタイルでは、このような観点で引き続き評価をしてゆきたい。

 

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