フィットネスにも、アウトドアにも最適な防汗Bluetoothヘッドセット「JayBird BlueBuds X」

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フォーカルポイントが発売する「JayBird BlueBuds X」は、最新のナノコーティングテクノロジー「Liquipel (リキペル)」による防汗処理が特徴のBluetoothヘッドセットだ。

カナル型イヤホンの本体とコードしかない状態で、どこにBluetoothユニットやバッテリーが入っているのだろうと思うくらいのコンパクトさながら、2.5時間のフル充電で8時間の連続使用が出来る。見た目以上のフィット感に加え、Bluetooth(無線)接続とは思えないくらいの高音質が特徴だ。

Bluetoothヘッドホン、ヘッドセットの利点として、配線が不要なのがあったが、トレードオフとしてバッテリーなどのユニットの重量が嵩む、無線による音質の劣化、受信ユニットの配置の仕方によって使い勝手の悪い物も存在するなど、満足できる物に出会うには良く選ぶ必要があった。また、電子部品が多く含まれる事で、雨天や運動時の発汗などによる故障の心配もあった。

JayBird BlueBuds X」は、それら Bluetoothヘッドホン、ヘットセットの課題点を一定レベルでクリアした製品だと言える。カナル型のイヤホンという形状にどうしてもなじめない、という人でない限り大きな不満は生じにくい。唯一物足りないと感じる部分は、ヘッドセットでありながらマルチペアリングではないという点だろうか。

カナル型としてはややおおぶりのハウジングも、イヤーチップとフィンが大小様々な種類がある事で、フィット感の向上、使用中の落脱を防いでくれる。フィットネスなど激しい運動でもズレたりしないようケーブルの長さを調節するクリップも付属している。シルエットとしては、体格によっては耳からハウジングが飛び出るような印象も受けるが、装着感そのものは悪くない。ケーブルを調整しなくとも通常の生活の中で不意に外れると言う事はほぼ無かった。

長期間の使用で感じた事は、通勤通学などの日常の使用などではクリップを使用せずに首掛け式のような感じで使用し、ジョギングやフィットネスなどのそれなりの運動時にはクリップを使ってフィット感を高めるようにするのが良いのではないか、という事。それほど激しい運動をするのでない限り、声をかけられた時、車内アナウンスなどを良く聞きたい時などにすぐ外して、また装着できるようにしていた方が実感として使いやすかった。また、防汗性能があると言う事が、防水ケース(防水ケータイ)や防水バッテリーなどの防水グッズと共に使用する際に親和性が高いと言える。


ダイキン工業の防水、撥水コーティングイメージムービー

上記の技術と直接関係はないが、コーティングの原理は同じで、故障の原因になる水分による基盤上の配線ショートなどを防ぐために、基盤や部品をコーティングし、ショートしたり腐食などの部品の劣化、故障を防ぐという原理をイメージしてもらえるのではないだろうか?

音質は、同社独自の「Shifコーデック」により、通常のBluetooth接続よりも良く、失われがちな高音域の伸びなどがよく表現されているように思った。もちろん、有線接続と比較すると注文はあれこれ出てくるのだが、手軽に高音質をワイヤレスで楽しみたい、という目的においてそこまでの音質を求めるかという事もあるだろう。15,000円前後の実売価格をどう判断するかはヘッドホン、ヘッドセットに求めている機能によって変わってくると思うが、防水である事と、ワイヤレス(配線の煩わしさから開放される)を見る限り、現時点において最適な選択肢の一つである事は間違いないだろう。