防水・防塵国際規格「IP-68」準拠の防水、防塵ケース「Catalyst Case for iPhone 5s/5」

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防水・防塵国際規格「IP-68」準拠の防水、防塵ケース「Catalyst Case for iPhone 5s/5

機種変後のiPhone 5/5sを防水・防塵のアクションカムとしても活用できる防水、防塵ケース

Catalyst Case for iPhone 5s/5」は、JIS防水規格 最上級「IP-68」準拠で、アメリカ国防総省 軍事規格「MIL-STD-810」にも準拠。水深最大5mの防水性能と2mからの耐落下衝撃と防塵性能を有している。オプションでGoProマウントオプションなどが取り付けられるハウジングやサイクルマウントなどが用意されており、iPhoneをアクションカムとして活用することも出来る。

ケースとしても、防水、防塵性能を有する物としてはスリムでもっともコンパクト。耐衝撃や防水性能とスリムさを兼ね備えたケースでこれ以上の物は無いだろう。ボリュームボタンも別パーツになっていて押しやすく、サイレントモードにするスイッチも、ロータリー式で操作が確実にできる。充電ポートやマイクなどへのアクセスもゴム製キャップ(蓋パーツ)にてすばやく着脱できる点も評価できる。充電時、micro USB to Lightnig変換コネクタなど、コネクタ部が太い物を使用しても大丈夫な点も嬉しい。

一方、キャップ装着時の通話に関してはやや難がある。普通の声で話していると電話が遠いと言われる事がほとんどで、キャップを外し、少し大きめの声で話さないと聞き取ってもらえない。また、touch ID対応となってはいるが他社製品と比較すると認識率は良くないと感じた。個体差かもしれないが、ゆっくり、明確にタッチする、ケースを装着してから指紋認識をするなどを行っても認識率の向上にはいたらず、なにかとっさにロック解除して操作したい、という際にかなりのストレスになってしまうのは否めない。iPhone 5の場合やtouch IDを使用しないでパスコードロック解除の方法のみを使う、そもそもパスコードロックをしない(カメラ機能のみを使う場合にはロック不要かもしれない)などの運用を行う場合には、この点は気にならないだろう。


一方で、GoProマウント対応ハウジングは非常に良いアイディア。ハウジングそのままでもセルフスタンドとして機能する他、角度も自由に回転できるので撮影条件にあわせて調整しやすいのはよく考えられていると思う。また、防水、防塵、耐衝撃ケースに組み合わせ使用するというのも、本来の使用用途を考慮すると理にかなっている。そうでなくとも、セルフィーで撮影している時にうっかりと落としてしまうなどのアクシデントは充分考えられるので、ケース無しでセルフィースティック(自撮り棒)を使用している人はうっかり壊してしまう前にこちらのケース、ハウジングも検討してみてはどうだろうか?

このハウジング、欠点としてはネジとマウントアダプタ部、ハウジングの噛み合わせ精度が若干悪い事が上げられる。これは、隙間にゴムパッキンなどをはさむ事で解決できるが、今後の製品には標準でパッキンを入れておいて欲しいところだ。実際に、アクションカム的に使用を幾つか試みた際に気づいた点としては、GoProやSONYのHDR-AS100Vなどのアクションカムは撮影画角が120〜180度(35mm換算で18mm〜20mm程度)と非常に広角であるが、iPhoneのカメラは5sで30mm程度、5だとちょっと狭い感じということで、標準レンズに近い画角で撮影できるという事だ。もちろん、ワイドアングル な映像が欲しいという時にはGoProは有効だがアクションカムはほぼそれしかラインナップが無いというのもバリエーションが欲しい身としては不便な点だ。

そういった観点から見ると、iPhoneの画角(33mm〜30mm程度)でアクションカム的に使用できるというのは、アクションカムを持っていないのでその代替に、と言う人だけでなく、既にアクションカムを使っている人にもiPhoneを撮影機材として積極活用する事は映像のバリエーションとして妥当な選択肢になると思う。そういった際に既にあるオプションパーツを使用出来ると言うのは大きな意味を持つだろう。機種変後のiPhone 5/5sを活用する利点としてもう一つは、撮影中に電話がかかってこないという点だ。もちろん、アクティブなiPhoneでもエアラインモードにするなどで対応することはできるが、撮影用として専用に確保できるのであればそれに越した事は無い。

本製品が参入した事で、国内の主要な防水、防塵、耐衝撃ケースが3つ4つ、存在することになるが、ケースとしてのデザイン(スリムさや使い勝手)は頭一つ出ている感じ。しかしiPhoneを電話やスマートフォンとして日常の中で積極的に使うとした場合に足かせになってしまう要改善点があるのは残念なポイントだろう。それらのデメリットを甘受してもデザインを重視する場合や、アクションカムとしての活用など納得して使う人にとってはベストセレクションな製品といえるだろう。