近年、歯周病菌は肺炎や脳出血、心筋梗塞やアルツハイマー病などあらゆる病気の原因になると言われるようになりました。例えば、アルツハイマー患者の脳内から歯周病菌が発見され、それ以外の患者からは発見されなかったという研究結果などから関連性が指摘されています。
それ以外にも、歯磨きをしている人は、そうでない人と比べてインフルエンザに感染する率が低いなど、口腔ケアが虫歯予防にとどまらず、様々な健康リスクに対して効果がありそうであることが推察されます。
長野県のアンテナショップ銀座NAGANOで行われた「お口の健康診断」イベントでは、長野県産のリンゴ「ふじ」を齧ることで、その齧った様子やアンケートを歯科衛生士が解析して口腔ケアのアドバイスをしてくれるアプリ「デンタプル(Dentapple)」を用いて診断をしてもらいました。
幸いなことに、虫歯、歯周病、顎関節症の３つのリスクはE判定ということで、大きなリスクがないという判断でした。
会場では、診断を待つ間に、歯磨きの指導や電動歯ブラシのデモなどが行われており、そちらで紹介されていたのがフィリップスの電動歯ブラシ「ソニッケアーシリーズ」でした。
自分でも半年くらい使っているモデル「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン（トラベルケース付）」に新色パープルやローズゴールドなども加わって充実のラインナップになっていました。家族で使い分ける際に、ボディカラーが同じだと間違えやすいですが、カラーバリエーションが増えることで一人一つ使う際にも便利になりました。
電動歯ブラシを導入しようと思ったきっかけは、数年ぶりに歯科検診を受けた際、十数本もの虫歯が見つかったことでした。毎日の歯磨きはそれなりに大変です。手で磨く場合、ブラッシングにもムラが出たりブラシが届きにくい場所などから汚れを落とすのにも限界がありますし、時間もかかってしまいます。電動歯ブラシであれば、歯磨きの時間を短縮したり、人間の手では実現できないブラッシングで歯磨きが上手にできるのではないかと導入を検討し、幾つかのモデルを比較検討したところ、フィリップスの「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン（トラベルケース付）」を使用することにしました。
ポイントは、歯ブラシの挙動(動作モード)とUSBで充電できるところでした。充電台と専用グラスが付属していて、非接触で充電できることと、歯垢落としやホワイトニングなど歯みがきの目的に応じてヘッドが用意されていることなどは良いポイントだと思いました。反面、残念なのは充電もできるトラベルケースの仕様で、同じく非接触で充電できるのは良いのですが、充電用のUSBがmini USB端子で現在主流のmicro USBや次世代規格のUSB Type-Cだったりするとなお良かったように思います。また、交換ブラシは標準タイプのみ黒が用意されていますが、その他各種ブラシの色が白のみで本体色と合わないのは、ちょっと残念でした。
ブラシは、先の部分が交換式で、ケースには予備を含めて2個のブラシを収納できます。予備として同じヘッドでも良いですし、ブラッシングに応じた交換ブラシを収納しておくのも便利かと思います。
基本的な使い方は、ブラシ部分を磨きたい場所に軽く当ててスイッチを入れるだけです。強く押し付けたりせずとも高速な振動とそれによる音波の泡で、歯の隙間の汚れが掻き出されてゆくのを実感できます。手磨きの際にもブラッシングが上手ですねと歯科衛生士さんや歯医者さんに評価してもらったことがありますが、磨けてる感じはそれ以上に感じました。
基本はCleanモードでブラッシングしますが、歯垢を落としたいときは Gum Care、ホワイトニングをしたい場合にはWhiteなど用途に応じて選べます。自分の使用状況では、CleanとGum Careを1度の歯磨きの中で使い分けていますが、磨き終わった後は、歯医者でクリーニングしてもらった後のような感じで、舌触りがツルツルになります。
そんな「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン（トラベルケース付）」すが、いくら電動歯ブラシでも歯茎の奥などブラシが届かない場所、磨きにくい場所やしつこい汚れなどもあります。ですので、１週間に１度くらいの割合でデンタルフロスを併用して歯茎の奥の汚れや歯の間の汚れを取るようにしています。「3M クリンプロ デンタル フロス」は、フロスが切れにくく、個別包装で衛生的なので、旅行先に必要分持って行ったり、防災用のバッグなどに複数個入れておいて災害時のケアに役立てたりと活用しています。
